気持ちよく楽しい時間を過ごすと同時に庭の雰囲気づくりにも欠かせないガーデンチェア。伝統的な日本家屋に例えるなら、屋外とのつながり部分にあたる縁側や縁台の素材選びと同様、雨風にさらされる耐久性をクリアできることが大前提になります。次に目指す完成イメージに沿う条件を備えたものを選んでいきましょう。
庭のスタイルに合ったチェアを選ぶポイントとは?
目的とする庭のスタイルにマッチしたものを置くことが大切です。よほどセンスに自信がある場合を除き、違うテイストを選んでしまうと、せっかくのお気に入りのチェアの印象も不明瞭で庭全体もどこかちぐはぐになりがちです。視点が定まるポイントに目指すスタイルを表現することで、庭の心地よさを演出することができますね。
- 和風……アシンメトリーの曲線美を描き出す日本風の庭に合うイスの形は、シンプルな線を持ち、色は黒や茶、または無彩色のものが良いでしょう。和の持つ上品な色合いや落ち着きと、さらには現代的な魅力を感じさせることができれば大成功。素材は木や鉄などがしっくりときます。
- カントリー……温かみのある植物や小物があるカントリー風の庭に合うイスは、ナチュラル感のあるもの。木製がベストです。カフェの雰囲気をお手本に、白や淡色の柔らかい雰囲気のものを選びましょう。背もたれにカントリー調の布、また骨組みに鉄がプラスされたものなどは、特に合いますね。
- シンプルモダン……洗練された建築デザインやエクステリアデザインにマッチさせているデザイナーズホテルの庭をお手本にしてみましょう。できれば樹脂製やアルミ製のデザイン性にすぐれたチェアがおすすめです。この際お気に入りのチェアを取り入れてみましょう。
- 南欧……花を欠かさない南欧風の庭は、明るさを演出することがポイントです。素材はアイアンの渦巻き模様で、明るいモザイクタイルが入ったものを選ぶと地中海風の演出に。明るい庭でまどろみたくなるような光と影の演出をしてみましょう。
- 英国風……バラやラベンダー、ペチュニアなどが年中咲き乱れ、直線的に植物を配置した規則正しさの中に重厚感とゴージャスさを演出するのがイングリッシュガーデンです。イスは自然を生かす木製、またはクラシカルで重々しい鉄製を選んでみましょう。
素材の特色を知ろう
値段は大切な選択の要素ですが、素材選びのほうがもっと大切です。風や汚れに耐える素材でも、木やラタン製の場合、定期的にメンテナンスが必要です。修理費用も予算に入れて選びます。そのためいくつか候補がある場合には素材から絞って行きましょう。
- 木製……耐久性の面で弱点があり、水に強いチーク材は耐久性に劣ります。塗料が塗られていますが、雨ざらしで効果が薄れるため定期的なメンテナンスが必要です。
- 金属……スチールや鋳物、アルミ素材の特徴は耐久性が高いことです。また鉄は重く安定感があり、アルミは軽いため移動しやすくなっています。木に比較しても高級感があり、置く場所を選びません。
- プラスチック……デザイン性が高く、丈夫で軽いため移動がしやすいことが特徴です。紫外線や雨で劣化します。
置く場所にも工夫が必要
木製やキャンバス地を含むもの、ラタン製のイスは腐食や退色など劣化が起こりやすいため、できれば屋根の下がよく、石畳やタイル、または舗装されている場所に置くことをおすすめします。
まとめ
最初にイメージしたとおりの庭に演出するため、目指すスタイルが決まればそれに合わせてイスを選びます。置きたい場所に合う素材の選び方はとても重要です。素材が決まればそれに伴うメンテナンス費用も決まってきますので予算に組み入れる必要が出てきます。
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