表札は住まう人の個性を表すといわれます。表札のラインアップは幅広く、新しい素材や個性的なデザインが次々に開発されています。なかでも、耐久性が高く、自由度の高い素材として注目を集めているのがポーセリンアートの表札です。今回は、美しい色彩感と質感で人気を集めるポーセリンアートの表札についてご紹介します。
ポーセリンアートとは?
粘土や陶石などを原料として焼き上げた製品を一般的にセラミックスと呼びますが、そのセラミックスのなかでも原料や焼成温度の違いで、土器、陶器、磁器に分類されます。このうち、磁器のことを「ポーセリン(porcelain)」と呼びます。
ポーセリンは高温で焼きしめるため、硬質に仕上がり、ひびがはいったり割れたりしにくい丈夫な焼き物として知られています。また、石の成分が多く純度の高い土を原料として使用するため、白肌が特長で「白磁」の名でも呼ばれています。
「ポーセリンアート」とは、ポーセリンに絵付けや色のある釉薬を施したものを指します。絵付けの仕方や釉薬の組み合わせ方によってさまざまにデザインすることができ、自由度の高い素材として人気が出ています。
表札の形やデザインを自由に
元来、無色の釉薬を施した美しい白色が特徴のポーセリンですが、絵付けや釉薬の相性でその印象を自由に変えられることから、個性的な表札の素材として注目されています。
焼き物ならではの若干のゆがみやうねりが生じますが、そうしたアナログ感がかえって温かみのある印象を与えます。そんなポーセリンアートの表札デザインをスタイルごとにご紹介しましょう。
シンプル&シック
陶磁器の表札というと、ふんわりとかわいらしいイメージを持つ方も多いかもしれません。もともとツヤ感のある白がベースのポーセリンは、色数を抑えたシンプルデザインにもはまります。ポーセリンアート表札では、釉薬の組み合わせによってベースや文字の色や形を自在に変えられるため、白ベースはもちろん、黒ベースのシックなデザインのポーセリンアート表札も見つかります。
ライト&ポップ
ポーセリンアート表札には、アーティストが手作業で色を加える手書きデザインもラインアップされています。例えば、淡い絵の具を美しくにじませた水彩画のようなデザインでは、ひとつとして同じものはなく、表札にオリジナリティを求める方に人気です。ポーセリンのツヤのあるベースは、明るいカラーを使ったポップなデザインとも相性がよく、今後もさまざまなデザインの展開が期待されます。
白表札には幸運が宿る
表札を選ぶ際、昔からの慣習として、風水的な運気の良し悪しが気になるという方も多いことでしょう。一般的な風水の説では、運気がよいとされる表札は「木製」、「縦向きの長方形」、「墨字」、「浮き出し文字」を使用したものとされています。しかし、生活スタイルが変化した現代の家屋では、昔ながらの風水の考え方やスタイルをすべて取り入れるのは難しくなってきました。
かつては、陶器製やガラス製の表札が割れやすかったことからそうした考え方が生まれたともいわれ、セラミックのように割れにくい陶器が登場した現代では、白い色(女性ならピンク色も)なら運気が良いとする風水の説も登場しています。セラミックスの表札を購入予定で、風水が気になる方は、「白ベース」や「浮き出し文字」といった点を採り入れてみてはいかがでしょうか。
ポーセリンアート表札を新たな選択肢に
新しい表札素材として注目のポーセリンアートを、自宅の表札の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか? セラミック素材ならではの温かみとツヤ感、従来の表札では見つからない個性的なカラーやデザインは、単におしゃれなだけでなく、家に幸運を運んでくれるかもしれません。
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