お子さんの入学式の記念写真は、せっかくなら思わず自慢したくなるようなとびきりの1枚を撮りたいですよね。人物を美しく写真に残すためには、いくつかのコツとお約束があります。きちんと押さえて、大切な節目だからこそ思わず他人に見せたくなるような素敵な写真を撮りましょう。
撮影準備は念入りにしよう
美しい写真は、構図が大切です。できれば入学式の前に実際に撮影をする場所でリハーサルしておきたいものです。門柱や壁、家屋などバックに写るものを含めてトータルで構図を考えてください。難しくはありません。失敗の記念撮影にならないためには、壁など「横の線」が被写体の首の位置に来ないようにすること、細い植栽など「縦の線」の正面に立って、串に刺さったお団子のように見えないようにすること、この2つだけを注意してください。どうしても入ってしまうようなら、カメラの角度を工夫しましょう。
記念になるものを入れこもう
春らしい桜の木などあればいいですが、そうでなくても記念になるものを一緒に入れると後から見たときに思い出が深まるでしょう。例えば、メモリアルタイルがおすすめです。お子さんの手形や絵などをタイルにエッチングして残すため、年月が経ちお子さんが成長したときにも、そのときの思い出で話が弾みそうです。
光を味方につけてスター気分で撮影しよう
よく「逆光はだめだ」といいますが、そんなことはありません。家の玄関の向きによっては逆光になることもありますよね。プロの映画の撮影では、正面からの光だけではなく後ろから被写体を照らすバックライトが欠かせませんが、逆光がこのバックライト効果を生み出してくれるのです。
デジタル一眼なら光量(絞り)を調節できるため、実際に本番と同じ時刻に撮影してみて、被写体が暗くならないよう大体の勘所を掴んでおけば安心です。また、たいていのカメラには内臓ストロボが強制発光する機能がついていると思います。昼間でもストロボを使って撮影するのもひとつの方法です。
いざ本番! 最高の瞬間を切り取ろう
写真写りが良い、悪いなどがいわれますが、基本的に写真に撮られ慣れている人は自分にレンズが向けられても自然体でいられるため、写真写りはたいてい良いでしょう。要するに、カメラに向かって身構えてしまわなければよいということです。しかし、意識をせずに撮るスナップ写真ならともかく、記念写真となると撮るほうも撮られるほうも身構えてしまいますよね。
しかし、ちょっとしたコツを押さえるだけで、最高の表情をとらえた一枚を撮ることができるのです。ポイントを紹介します。
コミュニケーションをとり続けよう
昔ながらの写真撮影といえば、「はいチーズ!」のかけ声が定番です。しかし、これではどうしても表情が硬くなってしまうのです。自然な笑顔を撮るために、撮影者はできる限り被写体に話しかけてください。プロのスチールカメラマンはグラビア撮影をする際にモデルに話しかけていますよね? そこまでとはいいませんが、例えば日常会話でもお天気の話でも、なんでも良いので会話をしていると、顔の筋肉の緊張がほぐれていい表情を作り出すことができます。
また、小さいお子さんは飽きやすいのですぐに撮影が嫌になってしまうかもしれません。そんなときはただ話しかけるだけでなく、「あっちにワンちゃんがいるよ」というように、視線を誘導することで一番かわいい表情をとらえることができます。
とにかく撮りまくろう!
フィルムカメラだった時代には、フィルム代や現像代を考えるとそう何枚もパチパチ撮るわけにはいきませんでした。しかし、今はデジカメという素晴らしい発明のおかげで、費用を考えることなくいくらでも撮ることができます。とにかく数多く撮るのが第一です。プロだって何百枚と撮った中からベストの一枚を選ぶのです。素人でも数撃てば必ず「当たり」を引き当てることができますから、遠慮せず撮りまくりましょう。おすすめは連写モードです。シャッターを押している間は何枚も撮ることができるため、後からゆっくりベストの1枚を選べます。ただし、調子に乗ってあまりにも大量に撮りすぎるとメモリ不足になることもあるかもしれません。プロは撮ったらすぐにその場でチェックしますが、素人はとにかく数多くシャッターを切ることを最優先しましょう。また、予備のメモリーカードがあれば安心ですね。
思い出に残る最高の1枚を
カメラの性能の向上は目をみはるものがあり、今はスマホやタブレットでも驚くほど美しい写真を撮ることができます。しかし、どんな高性能のカメラでも、使いこなせなければ宝の持ち腐れです。記念日の写真が撮れるのはその日だけですから、万全な準備をして思い出に残る最高の1枚を撮りましょう。もし、この日のためにカメラを新調したというなら、いざ撮影というときにまごまごしないように事前に予行演習をしてカメラに慣れておいてくださいね。
飾れるタイムカプセル!
「メモリアルキャンドルキット」
宝箱の中にメッセージを入れて、ジェルワックスでキャンドルに閉じ込めるタイムカプセル。入学時にメッセージを入れて、卒業までお家に飾っておいても楽しいです。
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