マンション住まいでも、リビングやベランダに植物を置いて緑のある暮らしを楽しめます。しかし、植物や陶器製の鉢の重みで床に傷が入ってしまったり、植え替え作業をする場所がなかったりと、マンションならではの悩みがあることでしょう。そこで今回は、マンションで観葉植物を育てる際の鉢選びのポイントをご紹介します。
マンションで観葉植物を育てる場合、陶器製の鉢だと重さで床が傷つきやすいだけでなく、湿気で床に跡が残ることもあります。陶器製の大型鉢を使うのは避けたほうがいいかもしれません。そこで、同じサイズでも軽量な鉢を選んでみましょう。
例えば、ホームセンターでもよく見かける樹脂製の鉢は、軽くて床を傷つけることが少ないのでおすすめです。室内からベランダへ移動させるときも、重さのある陶器製の鉢より楽になるはずです。
特に、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)製の鉢は軽量なことに加えて、木や石、陶器などの質感を再現したものがラインナップされています。和モダンならストーンタイプや木目タイプ、アンティーク調なら陶器タイプやレンガタイプなど、お部屋のインテリアに合わせて選ぶといいでしょう。
布製のファブリックプランターという選択肢もあります。布製の鉢と聞くと、水漏れを起こすのではないかと疑問に感じるかもしれませんが、外袋と内袋の2重構造になっており、植物を植える内袋にはコーティングが施されているので、その心配はありません。水量計がセットされているので、水やりも簡単です。カジュアルでスタイリッシュな見た目に加え、床を傷つける心配がないのは大きなメリットです。
せっかくの観葉植物が根腐れをして、枯れてしまうケースが少なくありません。根腐れをした植物は一度鉢から取り出し、腐った根を切り落としてから新しい土に植え替える必要があります。しかし、マンションではスペースの関係で、こういった作業をするのが難しいものです。
観葉植物の根腐れは、水のやりすぎと水はけの悪さが主な原因だといわれます。そこで、水のやりすぎを避けられる鉢を使うという方法があります。この鉢の最大の特徴は、底面灌水システムです。表面の土に水をかけるのではなく鉢の内側にある貯水スペースに水を注ぐだけで、最長12週間、鉢の底に設けられた給水口から適切な量の水分が、土の中に吸い上げられる仕組みになっています。植物が水を欲しがるタイミングで水やりができるため、有効な根腐れ対策となるでしょう。
マンションでは大型の観葉植物を育てるのは難しいと考える人は多いと思います。しかし、鉢のチョイスによって、さまざまな問題は解決できるかもしれません。インテリアにぴったりな鉢を見つけて、緑のある生活を満喫しましょう。
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