都会のマンションで緑を育てよう
森林浴はストレスを軽減し、リラックス効果があるといわれます。その効果の源は、木々が発する「フィトンチッド」という物質なのだそうです。フィトンチッドは観葉植物からも放出されるため、複数を置くと森林浴と同様にリラックス効果が期待できます。そこで今回は、マンションの部屋でも育てやすい観葉植物をご紹介します。
管理が簡単でインテリアにもマッチするサボテン
サボテンは乾燥に強く、頻繁に水やりをしなくても育てられます。インテリアに合わせて、おしゃれに置けるのが魅力です。部屋のコーナーを飾るのもいいですし、脚立にひな壇のように置いて眺めるのも楽しいでしょう。
サボテンには、ちょっと手を加えた植木鉢を合わせてみてはいかがでしょうか。テコラッタの鉢をアクリル絵の具でペイントすれば、レトロな風合いを出すことができます。
香りのいい観葉植物
せっかく屋内に置くのであれば、いい香りがする植物はいかがでしょうか。家のドアを開けた瞬間にふわっとした香りを感じられれば、とても気持ちが落ち着きそうです。それでは、香りのいい観葉植物をいくつかピックアップしてみましょう。
■レモンユーカリ
レモンユーカリは、レモンの香りの成分リモネンを多く含んでいます。ほかのユーカリよりも寒さに弱いため、冬場に氷点下になる環境では対策が必要です。乾燥には比較的強く、水をやりすぎると根腐れしてしまいます。鉢の土が乾いてから水をあげるといいでしょう。成長が早くすぐに大きくなるため、鉢は10号(直径30cm)以上の大型のものを使います。剪定の時期は、新芽が出る3月から5月、もしくは9月ごろです。
■フェイジョア
パイナップルグアバとも呼ばれ、甘い香りのする緑色の果実がなります。果実は多糖類のペクチンを多く含み、生食ができるほか、ゼリーやジャムの材料にもなります。また、6月から7月にかけて4cmほどの赤い花を咲かせます。この花も、エディブルフラワーとして食用にすることができます。耐寒性はありますが、寒さが強すぎると葉が落ちて、翌年の花つきが悪くなってしまいます。
■ローズマリー
ハーブとして肉料理や魚料理の香り付けに使われるほか、ローズマリーティーにしたり、入浴剤にしたりと、その香りはさまざまな形で楽しめます。ヨーロッパでは悪魔から守ってくれる神秘的な力があるといわれ、教会でお香として焚かれていたそうです。ピンク、白、青紫、淡い赤紫と花の色が豊富なので、大型プランターにいろいろな花色の株を植えると、とてもかわいらしくなるでしょう。
土を使わずに育てるエアープランツ
エアープランツは土がなくても育つ植物で、本来は樹木の枝や岩石の上に着床して生息しています。根がなく葉から水分を吸収するため、水やりは霧吹きで葉全体に行き渡るようにします。
エアープランツは鉢が不要なため、さまざまな置き方ができるのが魅力です。例えば、上から吊るしたり、板に密着させて壁に掛けたりと、インテリアのようにおしゃれに飾ることができます。野生のエアープランツのように岩石に着床させて飾ると、ワイルドなオブジェとして楽しめるでしょう。
マンション暮らしでも観葉植物を日々の癒やしにできる
庭がないマンション暮らしでも、植物を育てることができます。目にも鮮やかな緑色や香りに加え、成長を見守ることも観葉植物の楽しみ方のひとつです。部屋に緑を置いて、日々の癒やしとしてみてはいかがでしょうか。
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