表札を掲げるメリットとは
ある調査によると、賃貸住宅では25.3%しか表札を出していない一方で、持ち家では77.3%が表札を出しているそうです。また、ほかの調査では表札を出している家が集合住宅の43%に対し、戸建ては約86%との結果が出ています。表札を出すことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
表札は家の顔
表札を掲げることの最大の意味は、その家に誰が住んでいるのかを周囲に知らせることで、表札が「家の顔」といわれる理由でもあります。また、郵便や宅配便などの配達スタッフやお客様は、住所がわかっていても最終的には表札を見て訪問先に間違いないかを確認します。表札を掲げることは、訪問者を迷わせないようにするおもてなしの一環でもあるのです。
表札を出さない家が増加中
昔は家の門扉や玄関の脇に必ず表札がありましたが、最近ではプライバシーの保護や防犯の観点から表札を出さない家が増えてきています。特に小さな子どもがいる家庭では、どこでどんな犯罪に巻き込まれるかわからないため、必要以上に個人情報をオープンにしたくないという思いがあるのかもしれません。しかし、コミュニティのなかで生活するにあたって、表札を出さないとご近所にいいイメージを持たれない可能性があることを、心得ておく必要があります。
表札を出していないと怪しまれる?
表札が出ていない家は空き家だと認識する人は多いものです。そのため、住人がいる家に表札がないことによって、怪しまれてしまう可能性があります。近所に引っ越してきた家があるけれど、どんな人か住んでいるのかわからないとあっては、不安に感じるのも無理はありません。特に、昔から住んでいる人が多いエリアは、新たに引っ越してきた家を気にかける傾向があるようです。
表札には地域とのつながりを作る役目も
表札には家の顔としての役割のほかに、ご近所や地域とのつながりを作るものという側面もあります。近所に住んでいるのにお互いをよく知らないという環境より、名前を知り顔を合わせたときには挨拶をするという環境のほうが、安心して生活できるでしょう。特に、戸建ての場合は長く住み続けるケースが多いので、同じ地域に住む方との関係は大切にしていきたいものです。
表札を出すメリットは大きい
防犯上の観点から表札を出すことに抵抗があるとしても、表札を出すメリットは大きいものです。プライバシーを守りたいのであれば、名字だけをローマ字表記にした表札にするという方法があります。表札を出すことのデメリットをクローズアップするばかりでなく、メリットについても一度考えてみてはいかがでしょうか。
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