お掃除好きな人も、そうでない人も、避けて通れないのが年末の大掃除。家の内外を掃除して、古くなったものを整理するついでに、玄関周りのインテリアを見直して、スッキリ気持ちよく新年を迎えてみませんか?
新年の玄関は重要な場所だった
大掃除は、江戸時代には「すす払い」と呼ばれ、すでに恒例の慣わしになっていました。正月事始めの日(12月13日)に江戸城で行われていた「すす払い」が、一般の民家に伝わり、その後、年末の大掃除へと変化したといわれています。
江戸時代のすす払いは、単なる掃除ではなく、神事に近いものでした。当時の人々は、神棚や家の内外を清めるすす払いをして、幸福や五穀豊穣をもたらす年神様をお招きする準備をしたのです。年神様への目印として、玄関に門松やしめ飾りを出す風習は今でも続いています
このように、新年の玄関はとても重要な場所とされてきました。時代が変わっても、やはり新年の玄関周りは美しく整えたいものです。先人を見習って、年末より早く13日あたりから掃除を少しずつ始めると、スケジュールに余裕を持って取り組めそうです。
玄関は大掃除の総仕上げ
玄関掃除は、大掃除のどの段階で行うといいのでしょうか。上から下に、奥から手前に、というのが掃除の原則。家の奥にある部屋の天井から始めて、徐々に下方向に、そして外方向に掃除を進めると、ホコリの舞い戻りがなくスムーズというわけです。つまり、玄関の床が最後のとりで。玄関までたどりついたら、大掃除もいよいよ終盤ということになります。
玄関をすっきりとさせるお掃除とインテリア
忙しい年末の大掃除は、できるだけ手早く効率的に済ませたいもの。ところが、家族や来客が出入りする玄関の床は、外からのホコリや靴についた砂などで意外に汚れています。新年を迎えた後もスッキリきれいをキープできる玄関の掃除法とインテリアについて考えてみましょう。
玄関を効率よく清める
玄関の掃除を効率よく進めるなら、専用洗剤を買い足す前に、家庭にあるもので代用してみましょう。玄関の床をざらつかせる砂やホコリは、濡らした新聞紙、軽く絞ったお茶がらやコーヒーがらが有効。床にまいて、ホウキで軽めに左右に転がすように掃くと、ホコリを舞い上げることなく細かいゴミを効率よく取り除くことができます。さらに、余ったコーヒーがらをレンジで乾燥させれば、シューズクローゼットの消臭材としても利用でき、効率よく清掃&消臭が完了。じゅうぶん清々しい玄関周りになりそうです。
玄関小物の居場所を決める
家族の持ち物が集中する玄関は、散らかった印象になりがち。収納を考える前に、履いていない靴を処分し、必要以上に増えたものの数を減らしましょう。頻繁に出し入れする傘や鍵などの小物は、帰宅したらすぐにもとに戻せるよう、わかりやすい場所に定位置を決めておくと、大掃除後もスッキリを維持できます。家族全員分の鍵は、空いている壁面を利用して、誰のものかわかるように収納すると使いやすさもアップします。その際、キーボックスやキーケースはできるだけシンプルなものを選んで、スッキリとまとめましょう。
玄関スペースに楽しさをプラスする
玄関周りが片付いたら、インテリアも一工夫。新年が楽しくなるような小物をプラスしてみましょう。とはいえ、多くのものを飾りすぎないのがスッキリ持続のポイント。的を絞って、デザイン性と実用性を兼ね揃えたアイテムを選びましょう。例えば、玄関ドアに、シンプルデザインのドアチャイムをプラスすれば、美しい音色とともに来客が楽しみに。また、正月飾りとともに、風水的にも好相性といわれる観葉植物を玄関先にプラスすれば、住まいに良い気を招き入れてくれそうです。
スッキリした気持ちで新年を迎えよう
しっかり大掃除をする時間がない忙しい方でも、終わりよければすべてよしの気持ちで、玄関周りだけでも片付けてみましょう。玄関周りがスッキリ整っているだけで、住まいの印象がずいぶん清々しくなります。また、新年のご挨拶にお客様が訪れた際にも慌てずにすみます。美しく整えられた玄関インテリアを見て、きっと年神様も喜んで訪れてくれることでしょう。
コメント