庭を広く見せる大型鉢のテクニック
「庭に植栽をしたくない」「庭が芝生やコンクリートで覆われている」「レイアウトをいろいろ楽しみたい」このようなお悩みは、「鉢植え」を使うことで解決することができます。特に大型鉢は、家の「シンボルツリー」や「寄せ植え」など、いろいろな楽しみ方ができる存在感のあるガーデニングアイテム。今回は、大型鉢を使った庭を広く見せるためのガーデニングテクニックを紹介します!
大型鉢の特徴
植木鉢のサイズは「号」という単位が使われています。1号は直径が約3センチです。一般的に10号(直径30センチ)以上の鉢を「大型鉢」と呼ぶことが多いようです。
庭の「フォーカルポイント」に活用できる大型鉢
大型鉢は、シンボルツリーや寄せ植えなど、庭を見る人の視点を集める「フォーカルポイント」を作りたいときに便利です。「フォーカルポイント」は、庭の全体の印象に左右するため、また庭を広く見せるための重要なポイントになるため慎重に検討しなければなりません。大型鉢なら、あれこれ動かして「目で確かめる」ことができます!
大型鉢を使ったフォーカルポイント作りの主な利点は以下の3点になります。
○植物を直接植えない大型鉢は、仮置きして「フォーカルポイント」を確認することができます。
○豊富なデザインの中から選ぶことができます。
○庭の模様替えが簡単です。
少しだけサイズの違う大型鉢で遠近感をプラス。スペースをより広く見せる効果が生まれます。大型鉢には鉢より大きい植物を植えこんで存在感をアピール。使用している鉢は「
ドロップラウンド」シリーズ。
狭い場所には縦長タイプを配置することで高さの空間を少しだけ広く見せましょう。サイズ違いの3鉢を不等辺三角に配置するとおしゃれ感アップ。鉢を沢山置けない時は、大型鉢と吊り鉢を置いてもOK。手前の鉢は「
トールラウンド」シリーズ。
大型鉢を使った庭の拡張テクニック
存在感のある大型鉢は、複数の鉢と組み合わせて寄せ植えをして、いろいろなレイアウトが楽しめます。
遠近法を使った大型鉢のレイアウト
複数の鉢を使ったレイアウトでは、日本庭園の庭石の配置に見られる「不等辺三角形の構図」を利用して庭を広く見せていきます。視線が集まる大型鉢を「フォーカルポイント」に、中型鉢を「不等辺三角形の構図」で配置することで、庭に奥行きと高さ、そして広がりを見せます。大型鉢には背の高い植木を、中型鉢には背の低い植物を植えて、植樹にもメリハリをつけておきましょう。
1.大型鉢を「フォーカルポイント」に配置します。
2.左右の前方に中型鉢を配置します。
3.高さと奥行きに「三角形の空間」を作ることで、遠近感のあるレイアウトが完成します。
噴水をイメージさせる大型鉢のレイアウト
同じ高さの花で構成された花壇は、単調なイメージになりがちです。「公園の噴水」のデザインを取り入れることで、庭にボリューム感をもたせることができます。噴水をイメージして寄せ植えした大型鉢を「フォーカルポイント」に置き、花壇を円心円状に広げていきます。どの位置から見ても、メリハリのある花を楽しむことができ、また庭が広く見えるというメリットもあります。
1.背の高い花や木を寄せ植えした大型鉢を、花壇の「フォーカルポイント」に配置します。
2.大型鉢を起点として、水滴を落とした波紋をイメージするように花を植え広げます。
3.中心に濃い色の花、外に向かって淡い色の花を植えると、色の動きを感じさせるグラデーション効果を演出できます。
トールスクエア
8号鉢対応
シャープな空間にオススメ。お薦め植物:ドラセナ、アガペなど。
ロードロップラウンド
7号鉢対応
浅型なので乾燥が好きな植物や寄せ植えに。お薦め植物:セダムなど。
ラウンド
15号鉢対応
大きく見応えのある植物に。お薦め植物:ウンベラータ、パキラ、オリーブなど。
キューブ
12号鉢対応
上部が大きくなる植物をどっしり支えます。お薦め植物:ヤシ科、シュロ竹など。
ファブリックプランターL
室内用。水受け皿不要で床を傷つけません。お薦め物:ポトス、アンスリウムなど。
トールキューブ
8号鉢対応
底上げして鉢カバーとして使えばどんな植物もOK。左右対称に玄関前や門柱前に。
ハイレクタングル
4号鉢対応
4号鉢の植物が3~4個入ります。お薦め物:ゼラニウム、サツキ、ツゲなど。
ドロップレクタングル
6号鉢対応
6号鉢の植物が2~3個入ります。パンジーや小型の水仙やムスカリとの寄せ植えに。
大型鉢のサイズと形の一覧はこちら
プチリフォームがしやすい大型鉢ガーデニング
庭に直接植物を植えることなく、レイアウト替えも簡単な大型鉢。置き方や植樹の工夫、複数の鉢との組み合わせで、いろいろな庭のイメージチェンジにも便利です。大型鉢を使った配置のテクニックを駆使してできるオリジナルガーニングに活用してみてはいかがでしょうか?
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