味わいのある「レトロな庭」の作り方
ガーデニングの醍醐味は、木や草花を育てることはもちろん、演出したり飾りつけたりすることではないでしょうか。そんなガーデニングの醍醐味が満喫できるアンティークな小物やアイテムを使った、おしゃれでレトロな庭を造ってみてはいかがでしょうか? 植物の植え方や小物選びなど、ヴィンテージ感をアップさせるテクニックをご紹介しましょう。
「レトロ風」な植物の植え方
まず庭の主役となる植物は、どのように植えたらいいのでしょうか? 迷ったときに参考になるのが裏庭のイメージです。裏庭は、正面にある庭よりも雑然としています。この裏庭のイメージを和風、洋風に分けて植物のレイアウトを考えてみると、まとまりのある空間が演出できます。例えば、和風の場合は、お寺の裏庭のイメージ、洋風の場合はヨーロッパの歴史あるホテルの裏庭のイメージがお手本です。それぞれの植物が自然に生い茂っているように見えて、実はバランスよく植えられているため、最終的に全体の調和がとれているというのが目指すところです。
アンティーク風な小物を飾る
レトロな印象の庭を造るには、植物を植えこみながら、アンティーク風な小物の配置が欠かせません。ここで飾る小物は古い板塀やフェンス、ランプシェード、窓枠やキッチン雑貨など、ガーデンアイテムに限定しないことがポイントです。色褪せて塗料が剥げ落ちている小物や、ヒビが入って欠けている陶器類、ちょっと傾いたガーデンファニチャーなど、本物のアンティークでなくても、古びた感じが出ていればOK。見せることを意識しながら、植物の間に上手にディスプレイしてみましょう。
よりヴィンテージ感をアップさせたい場合には、大きめの古くなったガーデンファニチャーを中心にして、その中に植物を寄せ植えしてみるのがおすすめです。年月が経って、いつの間にか土や植物に覆われたような雰囲気が、レトロな感じや、ヴィンテージ感も演出してくれます。
手作りのリメイクアイテムをプラスしてみよう
実際に古びたものがない場合には、今まで使っていた小物に手を加えて、アンティーク風にリメイクしてみましょう。
錆びた空き缶の作り方
空き缶は外に放置しておけば自然と錆びてきますが、さらに早く錆びさせる方法があります。缶全体に塩水をふりかけて外に放置すれば、普通よりも早く3日ほどで錆ついてきますし、錆を作るための専用の塗料も販売されています。また、スプレーペンキなどで、錆びた感じのペイントを施してもいいでしょう。異なる色を重ねて塗っていくと、色に深みが増して、自然な風合いに近づけることができます。
テラコッタ鉢のペイントとリメイク
プレーンなテラコッタ鉢をペイントして、アンティーク風な鉢に変えてみましょう。まず、鉢全体にベースとなる色を塗ります。次に、ベースの色をぼやけた感じにするような、汚れの色をかすれるように塗りつけます。淡いグレーやモスグリーンなど、自然に近い色合いがおすすめです。最後にサンドペーパーで、かすれた感じや色むらを作れば完成です。
レトロな雰囲気の庭は、どこか懐かしく居心地のよさを感じるものです。レトロな庭づくりで大事なことは、ヴィンテージ感を演出すること。一歩間違えると、ただの古くなって汚れたものになってしまいます。美的センスを発揮して、上質な雰囲気を作り出すことが、レトロな庭づくりを成功させるポイントと言えます。
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