木製エクステリアアイテムのメンテナンス
ウッドデッキ、フェンス、パーゴラ……。天然の木材で作ると素敵なエクステリアアイテムはたくさんあります。お庭で丹精を込めて育て上げた花も、そんなアイテムに囲まれていると、いっそう引き立つものです。一度はマイガーデンに取り入れてみたい! という方も多いのではないでしょうか?
そのとき心に留めておきたいのが、「メンテナンス」。木の製品を長く使うためには、定期的なお手入れが必要なこともあります。
今回は、メンテナンスを始めるにあたってチェックしておきたい3つのポイントをご紹介しましょう。
1.木製製品の特性
初めにチェックしたいのは、木製製品の特性です。
木製アイテムはナチュラルな風合いが持ち味ですが、天然の素材を使用しているため、時間が経つにつれ劣化していくという性質があります。特に屋外の場合、日々ほこりや紫外線にさらされ、また、カビや害虫が発生することもあり、それらによって木材の状態が変化していきます。
木材の種類によっては、定期的にメンテナンスとしての塗装を施すことで、この劣化を防ぐことが必要です。
どんな木材に、どのようなメンテナンスが要るのでしょうか? 2つめのチェックポイントとしてみていきましょう。
2.木材の種類:ハードウッドとソフトウッド
エクステリアに使用する木材は、大きく分けて次の2つの種類があり、それぞれメンテナンスの必要性が異なります。
ハードウッド
「ハードウッド」は、「ハード」という言葉が示すとおり硬くて丈夫な木材です。樹種は広葉樹で、「鉄の木」と呼ばれるウリン材や高級感のあるイぺ材などが代表的です。
ハードウッド系の木材は、繊維が細かく密になっていて、耐久性が高いのが特徴。堅くて加工に手間がかかる種類もあり、価格は比較的高めですが、定期的なメンテナンス塗装を施さなくても長持ちします。
ただし、木材の色みを変えたり、色の経年変化を防いだりするために塗装を施すケースも見られます。また、塗装を施したほうが長持ちすることもあります。
ソフトウッド
ハードウッドとは逆に柔らかいのが特徴の「ソフトウッド」。針葉樹から採れる木材です。「米杉」と呼ばれるウエスタンレッドシダーや、日本のヒノキに似たサイプレス材などがあります。
ソフトウッド系の木材は軽量で加工がしやすいのが特徴。価格はハードウッドに比べて低めですが、耐久性は劣るため、長持ちさせるためには定期的なメンテナンス塗装が必要です。
ただし、サイプレス材はハードウッドに分類されることもあるほど耐久性があり、ときに無塗装のまま使われることも。また、そのほかにも、どのようなメンテナンスが必要かについてはケース・バイ・ケースという場合があります。塗装に関しては専門知識を持つ人に相談するとよいでしょう。
3.木材の保護塗料について
最後にチェックしたいポイントが「木材の保護塗料」です。
木材の定期的なメンテナンスや着色を目的として使用する保護塗料には、塗膜を作るタイプと浸透させるタイプの2種類があります。
このうち、浸透タイプは自然の木の風合いを楽しむことができるため人気が高く、ウッドデッキ、フェンスなど広い用途に使われています。自然の植物油など、安全性の高い材料で作られた浸透性塗料もありますので、小さなお子さんやペットのいるご家庭などではそのようなタイプを用いるとよいでしょう。
長く美しい状態を保てるように…
いかがだったでしょうか?
木製エクステリア製品のメンテナンスを検討されるときには、ぜひ今回ご紹介した3つのポイントを参考に、もっともふさわしい材料や方法を見つけてくださいね。
詳しいお手入れ方法についてはガーデンデザイナーや施工業者に確認し、長く美しい状態を保てるようにしましょう。
コメント