狭くたってこだわりたい!ベランダガーデニングを楽しむコツとは?
庭を作りたいけれど、我が家はマンションだから無理……と諦めてしまっていませんか? 小さなベランダだって、十分に素敵な庭づくりを楽しめるんです。狭くてもこだわりのある、ベランダガーデニングの楽しみ方をご紹介しましょう。
ベランダの環境を知ろう
ベランダガーデニングを始める前に、環境をしっかりチェックしておきましょう。
まずは日当たりや風通し。季節によって太陽の角度が変わることも考慮にいれ、必要であれば、鉢の位置を変えるなどして適切な日が植物にあたるように工夫しましょう。
風あたりが強い場所は乾燥しやすいと覚えておきましょう。乾燥しやすい場所では、表面だけでなく、鉢から水がこぼれるくらいお水をやるのも枯らさないためのコツです。
次に安全面。落下防止を行ったり避難通路を塞いだりしないようにするのは、最低限守るべきマナーです。管理規約を読んで、周りに迷惑をかけないような配慮が必要です。
また、エアコンの室外機の場所チェックも大切なポイント。吹き出し口やその周りは非常に乾燥するので、植物の生育には適していません。植物が置けるスペースを取れるよう、しっかりプランニングしておきましょう。
用意するもの
まずは、植物の生育に欠かせない土選び。手狭なベランダでは、市販されている培養土を使うのが便利です。そのほか、自分で土をブレンドする場合は、赤玉土6割、腐葉土4割バーミュライト2割を基本としてみましょう。この3種類を用意しておけば、植物ごとに配合を変えて、応用できます。
次に、植物を植え込むための鉢を用意しましょう。購入前に鉢の耐久性を考慮することも大切です。プラスチックや素焼きの鉢は見た目はシンプルですが耐久性に優れています。ウッド、ブリキなどは、カフェのディスプレイのようで素敵ですが、耐久性はそれほどよくありません。
植物が育つには、窒素、リン酸、カリといった三大栄養素が必要なため、これらが含まれた肥料も欠かせません。そのほかに、害虫予防の薬、土の上にまいて水やりのたびに浸透させるタイプ、スプレータイプなども用意しておくとよいでしょう。
おすすめの植物選び
草花には、花を咲かせて季節が終わると枯れてしまう1年草と、枯れずに毎年花を咲かせる宿根草とがあります。パンジーやビオラ、マリーゴールドなどは1年草、ゼラニウムやマーガレット、バラなどは宿根草(多年草)の扱いです。季節を通じて花を楽しめるよう両方の花を配置する比率も考えてみましょう。
見た目が鮮やかな寄せ植えにする場合は、植物をギュッと押し込むように植えることで、植物自身が生命の危機感を感じてたくさん花をつけるそう。
また、ハーブやミニ野菜なども、ベランダガーデンにはおすすめです。ハーブは、病害虫に強く、丈夫で育てるのも簡単。ベランダは、キッチンやリビングから近いので、使い勝手のいいキッチンガーデンになってくれます。見て、食べて楽しめるハーブや野菜を育てれば、小さなベランダでも、ガーデニングライフを十分に満喫できますね。
秋から4月にかけて長く開花します。花が少なくなり、寂しくなりがちなベランダに華やかなシーンを作ってくれます。チューリップやスイセンなどの球根植物と一緒に植えこむと春はとても賑やかになります。
パンジー、ビオラが終わる5月頃から秋に開花します。鮮やかなオレンジの花が夏を感じさせてくれる植物です。ベランダで家庭菜園の野菜とともに植えても、ボリュームのある花がポイントになりますよ!
真夏以外の春~秋に花を咲かせます。太陽が大好きな植物ですので、南向きや東向きのベランダに向いているといえます。また、乾燥気味の方が生育が良いので、乾燥しがちなベランダには最適です。
5月~7月頃に開花します。温室育ちの鉢植えが売られていて、寒さには弱いため、冬は室内で育てるか、1年草と見切りをつける方法もあります。似た花の植物がたくさんあり、お好きなものを楽しめます。
一工夫して、素敵なベランダガーデンへ
ベランダは通常コンクリート床でできており、季節によっては直射日光で非常に高温になり、植物へのダメージも懸念されます。そこでおすすめなのは、ウッドデッキや小石、レンガなどのガーデングッズ。ウッドデッキを敷き詰めれば、テラスのような趣になりますし、高温になるのを防ぐこともできます。室内外がつながるような統一感を持たせ、上下左右、高低差をつけて植物を配置すると、立体感のあるベランダガーデンに仕上がります。
お部屋の中からよく見える場所を自身でシミュレートして、花を配置するのもポイントです。狭くてもこだわりの詰まったお庭として、楽しんでみてはいかがでしょうか?
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