
アーチを使った、ワンランク上のガーデニングにトライ!
花壇を作って季節の花を植えたあとは、もっと立体的にお庭を飾ってみませんか? そんなときに使いたいのが、アーチやパーゴラといったガーデニングアイテム。庭をシーンごとに区切ったり、バラのトンネルを作ったり、ワンランク上の素敵な庭づくりに役立ちます。今回はアーチを使った庭づくりのヒントをご紹介しましょう。
バラのアーチの作り方
イングリッシュガーデンでお馴染みのバラのアーチを作ってみませんか? 春、満開のバラのトンネルをくぐるのを夢見ながら、1年かけてコツコツと手入れをしていきましょう。
アーチの選び方
まずはアーチの設置場所を決めましょう。庭への出入り口や小路の上など、下をくぐることを意識しながら、場所を選んでみましょう。その際には、作りたいアーチの幅や高さもしっかり測っておきます。
次にアーチのデザインを選びます。アーチは木製やアイアン製のものが多く販売されていますが、それぞれに特徴があり、デザインも様々。庭全体のイメージに合わせて、統一感をもって選ぶのがおすすめです。
アーチの設置の仕方
設置場所が決まって、お好みのアーチが手に入ったら、いよいよ設置に入ります。
まずは基礎用の穴を地面に掘ります。
・・・深さ30㎝ほど掘ったら、中に砂を入れて穴底部分を平らにし、半分の大きさのブロックを中に入れます。水平器を使ってブロックの高さの水平を確認したら、まわりに小石を入れて、穴の中でブロックを固定させます。
次にアーチの脚をブロックの穴に入れ、モルタルで固定し、3~7日ほど乾燥させます。
・・・モルタルが固まったら、基礎部分に土をかぶせ、足元に砂をまけば、アーチの設置は完成です。
アーチが完成したら、いよいよバラの誘引にとりかかります。
両方の足元につるバラの苗木を植えつけ、アーチの側面に長くて太い枝をS字を書くように留めていきます。残った枝は空いたところに配置して、それぞれ留めます。この作業は新芽が出る前の12月~1月頃が最適。葉も花もない茎だけの季節にしっかり形を作ります。1年目では思い通りのアーチに仕立てられないこともしばしば。毎年手入れを重ねて、少しずつイメージ通りのバラのアーチに近づけていきましょう。

シンプルな作りですが、冬の間、花や緑が無い時期にもお庭で立ちつくす姿は素敵なフォーカルポイントになる「
ローズアーチ」。秘密の花園へ導く、お庭の入口として設置するのも良いですし、何本か設置すれば素敵なバラのトンネルもできます!

壁面を背にして設置すれば、「
ラバーズベンチ」で素敵なパーゴラが完成!ガーデニングに疲れたら、ゆっくりベンチに座ってお茶を楽しむのにも最適です。冬の間、座ることがないのなら、パンジーや球根を植えたコンテナを置いても素敵ですよ!

イタリアン
パーゴラ
眩しいほどに白いパーゴラ。植物が枯れる冬も美しい姿です。

ロマネスク
アーチ
PVC樹脂製で腐らず、錆びず、色褪せも少ない真っ白なアーチ。

ルネサンス
アーチ
アメリカの住宅地で一般的なホワイトフェンスシリーズのアーチ。

リスボン
アーチ
メンテフリーで長く使えて、傷がついても白い!組み立て式。
アーチやパーゴラにおすすめのつる性植物
アーチやパーゴラに映えるのは、何といってもつる性の植物。もちろんバラも素敵ですが、それ以外にこんな植物もおすすめです。
クレマチス
鮮やかな紫色の大輪の花として知られますが、そのほかにも白や赤紫などの種類もあります。
バラと同時期に咲きますので、一緒に植えこんで、春から夏にかけて、両方の花の競演を楽しむガーデナーも多くいます。
ハゴロモジャスミン
3月~4月にかけて、可憐な小さな白い花をたくさんつけ、甘い香りがとても魅力的。基本的には常緑なので、寒い冬の時期でも緑の茂ったアーチが作れ、バラとも相性がいい植物です。花がない時も小さい葉っぱが可愛いです。
ハニーサックル
鉄砲ゆりのような小さな赤い放射状の花をつけます。花の季節は4月~10月。生育が旺盛なので、あっという間にアーチ全体を覆い尽くしてくれそうです。つるの先端に花が付くので、剪定すると花芽を増やせます。初心者向け。
キングサリ
5月から6月に黄色の房状の花が藤のように垂れ下がって咲きます。本来は木ですが、枝がしなりやすく大変やわらかいので、アーチにもとても仕立てやすい植物です。イギリスのボドナント・ガーデンのアーチが大変有名です。
季節を通じて庭を演出するアイテム
つる性植物を生かしたアーチやパーゴラは、ヨーロッパの庭を連想させ見る人の目をより一層楽しませてくれます。そればかりか、夏は日陰を作ってくれ、冬は風よけにもなり、クリスマスの飾りにも役立つ優れもの。季節を通してお庭を彩るアイテムとして、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
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